和室

世界遺産のある村とない村

トルコの世界遺産、カッパドキアの奇岩群を目指して 
首都イスタンブールからバスで半日がかり。
ようこそギョレメへ 

アナトリア高原の中央部にある小さな村の中に、
きのこの山やタケノコの里に似た
たくさんの面白い形をした岩たちが ニョコニョコと生えているんです。
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ここにしかない不思議な風景と自然の不思議に魅かれ、
世界中から観光客が押し寄せてきます。
1月下旬はシーズンオフというのだけど、
それでも、たくさんの外国人観光客でにぎわっていました。

ギョレメ村は散歩しているだけで、面白い。
秋田犬そっくりのカッパドキア犬が、2,3時間、
無料で犬語から人間語通訳なしの気ままなガイドをしてくれました。
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このワンちゃんにとって、たまたま生まれて育った村が、
カッパドキアのギョレメだっただけで、
別に世界遺産だろうが、奇岩群だろうが、なんだっていいんだろうけど。

人間にとっては、そうはいかない。
なんのとりえのない村と、世界遺産ブランドの村とは、えらい違いです。
ギョレメ村は超ラッキー。なにせ「面白いキノコ岩」があるというだけで、
トルコだけでなく、世界じゅうの人たちからチヤホヤされています。

さて、二日目。
起きてみると、昨日の天気とうってかわって、吹雪!!
「ギョレメパノラマ」からの眺めです。
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旅行者が手にしている ガイドブック 地球の歩き方にも
「岩がぴょんぴょん林立する雄大な奇観が楽しめる」と紹介されている場所です。
土産物屋さんも吹雪の中、開店していました。
観光客の一人として 写真を撮っている間、
以前観た雲南の中国映画を思い出しました。

町田のお母さんは中国通。
中国語、文化、地誌、近代史、料理、芸能・・・なんでもこい!
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2008年の年末、新宿KS Cinema 
で上映されていた
「雲南の少女 ルオマの初恋」
という映画を勧めてくれました。


舞台は雲南省紅河州の少数民族・ハニ族の村です。
山頂からふもとへ延々と続く棚田。
映画館でも十分、スケールの大きさが伝わってきました。
日本にも棚田はありますが、ただの棚田じゃないですよ。
カッパドキア同様、世界遺産に認定されている棚田なんです。

41sXLNOpSgL_convert_20120124065816.jpgこの映画の印象的なシーンが、
ギョレメ パノラマで蘇ってきました。

この村を訪れた観光客は、
民族衣装を着た主人公ルオマと
いっしょに写真を撮りたがります。
そこに、ルオマが恋した
写真家が目をつけたのです。

一枚十元の看板をもって、
観光バスが乗りつける
「棚田 パノラマ」たるスポットへ、
ルオマを連れていきます。
世界中からやってく観光客相手に、
世界遺産の棚田を背景に、民族衣装を着たハニの娘と一緒に写真を撮る
という新しいビジネスに挑戦するためでした。

雲南省のハニ犬たるワンちゃんがいたとこで、
カッパドキア犬もハニ犬も、知ったことじゃないんでしょうけど、
人間にとっては、世界遺産の自然があるというだけで、
多様な人間が集まり、独特の社会が生まれるものなのです。
古くからある村人の生活も、暮らしも、ずいぶん変わってくるのでしょう。

世界遺産が認定する、雄大な自然や文化がたまたまあった村や地域は
伝統/近代が混ざる歪つな社会、急激な観光地化など余儀なくされ、
いいことも悪いこともあるのだろうけれど、
人々から見放されることはないという点では、ラッキーだと思います。

一方で世界中、日本中の人たちから見放された村や地域はどうだろう。
生きる道といえば、無理を承知で、施設を受け入れざるを得ないのでしょうね。
原発や米軍基地、危険で迷惑きわまりない施設は、
地方に押し付けられています。それか、声が聞こえてこない距離の沖縄へ。

青森県六ケ所村は、企業の所得がとても大きいことを、
何かの雑誌で読んだことがあります。
飴をあたえておけば、だまると思っているのでしょう。
未来がないと気付きながらも、声が出す力がない。
だって、声を出したところで、聞いてないふりをされちゃうから。
迷惑・危険施設を押しつけられた地方は、仕方がないと、あきらめてきた。

でも、ようやく今 2012年
東関東大震災、福島原発事故のような
世界規模の自然・人災が起こって やっと 
地方の痛みや怒りを日本全体で共有する土台が出てきたようです。

日本の今、社会の流れを変える
大きなうねりになるかどうかは わからないのですが・・
ワンちゃんとの散歩、吹雪のギョレメパノラマで
世界遺産のある中国雲南省の棚田
世界遺産のない日本青森の六ケ所村
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いろんなことを考えながら トルコ・カッパドキアを散歩してみました
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1 Comments

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一気に雪が降って雰囲気が変わりましたね。
ガイド犬がいることで背景の遺跡群が味わい深くなって素敵です!
2012/01/28(Sat) 13:03:52 | URL | miriyun [ Edit]
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