07/13/2013 Sat 23:55 |
二本松 ウクライナ視察団による報告会
7月13日(土)13:00~16:00
二本松市安達公民館で行われた 「ウクライナ視察団による報告会」に参加してきました。 「1986年に発生したチェルノブイリ事故で 被災したウクライナで、二本松市と同等の汚染地域の 生活や健康管理の実態、課題について学び、 今後の市の健康づくり対策などに活用する」という目的で 二本松から視察団が派遣されました。 チェルノブイリの事故から26年経ちます。 これは福島のこれからの26年後と考えることもできると思います 報告会の中で、心に残った6人の言葉があります。 忘れないうちに残しておきます。 ① 「将来の教科書にも載るような 人類の歴史にとって負の地点に、私たちは生きています。 当事者の今しかできないこと。 未来に生きる人たちにできる責任の一つとして、 放射線健康管理手帳、野菜や土壌、空間放射線量を測定し 記録としてしっかり残しておくことがあるでしょう。 一方で、個人としての限界もあります。 個人(点と点)ではなく、除染をはじめとした 住民の健康、暮らし、医療、産業、教育領域、 専門家や行政、住民一人ひとりが、原発に対する意識や 共通の考え方を持つことが大切ではないでしょうか。」 ② 「国は当てになりません。情報を隠されたおかげで、被ばくしています。 たとえば、2年半過ぎた福島県内の子どもたちで、 27人の甲状腺癌が見つかっています。 チェルノブイリ事故では、発がんが爆発的に増えたのが4~5年後、 その点では、チェルノブイリ事故よりも圧倒的に悪いのです。 ③ 「二本松市より低い放射線量の地域が、 ウクライナでは、人が住めない村となっています。 「生きることを前提とした 議論が進められていますが、本当に私たちはここに住んで いいのでしょうか?」 →「住める部分がある」という回答。 空間年間線量3ミリシーベルトがギリギリ。」 ④ 「事故後、放射線量が注目されています。 でも、食品に含まれる農薬や水銀、ダイオキシン量だって 人体にとって良いものではありません。 数値化されず、わからないから、みんな気にしていない、 わからないから、大丈夫、安全というのは間違いです。」 ⑤ 「家に帰れない人が今も困っていて、 放射能汚染の広がりが手をつけられない、 こんな状況の中で、安全基準を満たしたから、再稼働? 海外に輸出? こっそり汚染水を南相馬に流したり、 5年経ったら、浪江の人たちを帰還させようというのは、 福島県民を馬鹿にしている。原発事故をもう忘れたのか。 狂気の沙汰としかいいようがない。」 ⑥ 「一人ひとりの震災・被ばくのストーリーが違い、 同じ時間、同じ地域に生きていても、方向性が違います。 27年前のチェルノブイリ事故がなかったことのように 2年過ぎた、福島の原発事故も風化していっています。 福島県民は絶対に、絶対に原発反対。 世界へ向けて声をあげていかなければいけません。」 *************** 神奈川で教員をやっている頃は、 周囲の声を聞き、周囲と同じ政党へ、 なんとなく投票することが多かったものです。 「どこの政党でも、政治なんて変わらないだろう」と、 投票しなかったこともありました。 ヨルダンから帰国し、福島に生きて、 こんなに選挙を意識した年は初めてです。 まず私に与えられた選挙権を大事にしたいと思います。 |
福島で考える 0 TrackBacks 3 Comments |
Comment
こんばんは
拝見した感じでは有意義な報告会だったようですね。福島の市政だよりでは、ベラルーシに派遣された人のコメントが載っていますがくよくよせずに明るく生活することが大切といった未だにどうしようもない内容にがっかりさせられます。意見など勿論まとまるものではありませんが、現実を見て欲しいものですね。
こんばんは コメントありがとうございました
ウクライナ政府報告書で書かれていることがこのフクシマでも起きるでしょうね。
なぜその報告書を参考として物事を進められなかったのかが残念です。
投票率を見れば分かる通り「無関心」がこの国を悪くしているのかもしれませんね。
ウクライナ政府報告書で書かれていることがこのフクシマでも起きるでしょうね。
なぜその報告書を参考として物事を進められなかったのかが残念です。
投票率を見れば分かる通り「無関心」がこの国を悪くしているのかもしれませんね。
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ウクライナ視察に行かれた方々の報告会へ参加されたんですね。
やはり色々な方の体験談や報告談を聞くと、考えさせられたり新たな発見とかも多いですよね。
自分は明日の夜に。やはりウクライナへ行った方のお話し会へ行ってきます。
といっても夜の部なので、講演会ではなく飲み語らう会なんですが、それでも色々聞けるかと思ってます。