03/05/2013 Tue 22:15 |
瀬戸内国際芸術祭2013 いよいよ開幕!![]() 瀬戸内国際芸術祭2013が開催されるということを聞いた。 「瀬戸内海の島はすんごく、田舎だよ。 東京みたいに、美術を鑑賞したり楽しむ文化もない。 美術・工芸・服飾・デザインの学校もないから、 作品を生み出す人もいないでしょう。 瀬戸内海の島で芸術祭やったって、あんまり意味ないと思う。」 と友人に答えた私。 ![]() せっかく岡山にいることだし、まぁ、一回くらいは、 製作現場を見ておくのも悪くないかと思い、 軽い気持ちで小豆島へ ![]() まず、 私の中にあった、「アート」の概念がぶっとんだ。 「田舎の島で芸術祭を行っても、意味がない」 という、時代遅れの発想を持っている自分が恥ずかしくなった。 その考えは、極めて限定的で、 偏った考え方ということに気付かされた。 そして、身近な瀬戸内海の島々に、 数え切れない魅力がつまっていることを知らなかった 今までの時間を、後悔した。 ![]() もちろん、「一回くらいは・・」ではすまなかった。 アートを通したマネージメントに興味がある。 製作に対し集中する時間も好き。 何より人との関わりが大好き。 小豆島の製作現場に足を踏み入れて以来、 「島の元気」を感じる製作現場にどっぷり浸かってしまった。 「地域おこし」なんて、一言では説明しつくせない。 「作品製作」「作品鑑賞」とも、また違う。 ![]() 地域の人たち、ボランティア、アーティスト、 作品を通して出会ったみんなが製作者。 地域の人たちが、一緒になって地域の特色を生かした 作品を生み出す。 「こんにちは」「今日は、どこまで進んだ?」 「疲れているだろう。ちょっと一杯、お茶をのんでいきなさい。」 作品製作の過程で、地域の人々と日常を共にする。 作品作りを通し、自分も作品の一部になる。 町や村の人たちと汗を流し、一緒に地域の良さや言葉、料理や自然に 触れる、楽しむ。 ![]() 芸術家が作った完成品ではなく、 みんなで作っていく初めからプロセス、 交わされる挨拶から料理、島の風景と自然、 人々が流した汗と笑顔まで、 一瞬いっしゅんのすべてがアートだ。 いわずもがな、瀬戸内の小さな島々の 自治会や漁業組合の人々にとって、芸術は遠い世界。 いろんな色の網を編んだところで、お金にもならないし、 空き家を改築されたところで、よくわからない。 漁業や農業で疲れたら、製作に付き合うより、休みたい。 有名アーティストが来たところで、知ったこっちゃない。 ・・・と、最初はこんな感じだったと思う。 ![]() ヨルダンの教育現場でさえ、 「美術科授業を楽しくしたい」と活動したところで、 砂漠の中の一滴のしずくのよう。 すぐに乾いてしまう。 いくら、有名なアーティストが来ても、 素晴らしい作品作りの計画ができても、 受け入れる土台がないとダメ。 一人の力じゃダメだ。 人数が多いだけでもダメ。 アートに意味があることを、 みんなが楽しくアートに関わっていけるような工夫を。 そして、物事を進めていくために、 ポイント・難関、推進力となる人をおさえ掴んでおく。 時間をかけ、信頼を積み重ね、人脈を作り、 すべての力が作品の一つひとつのパーツとなっている。 瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター アートディレクター、北川フラムさんの言葉から ![]() 『海の復権』 アートは地域の資源、宝物を見つけます。 アートを囲んで、島の人どうし、島の人と他所から来たサポーターがつながります。 そして多くの人たちが海と島の価値観を共有することになります。 アートをめぐって起こる交流、お祭り。 日本列島のいずれの地域も、世界のどの場所も、 それは私たちの祖先が頑張って工夫して生きてきた場所なのです。 アートをきっかけに知る島の価値、素晴らしさ。 アートがつなぐ人と人、人と場所。 ![]() 瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター北川フラムさんがおっしゃる 「海の復権」をかけた芸術祭。 心の交流、文化の伝承、みんなで作品を生み出す喜びを感じながら、 瀬戸内海の島々の力、すべてがアート作品へ生まれ変わっている。 「瀬戸内国際芸術祭2013」春の開催まで14日。 3月20日~4月21日まで 日本・世界じゅうの人々に楽しんでもらいたい。 ![]() にほんブログ村 |
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瀬戸内海の島々、高校の時の修学旅行で北九州に行ったときに船の上で見ました。あのキラキラした海を見たくて、数年前に行きました。私の思い出を裏切らない輝きでした。その瀬戸内海で国際芸術祭が行われ、そこに熱い想いを寄せている和さん「生きて」いますね。和さんの活動もいつもキラキラして、素敵。
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